吉田概要
世帯数 99 人口181人 (2015.11現在)
吉田集落は、屋久島の北西部に位置し、島の表玄関である宮之浦地区から西へ約15kmのところ。吉田岳(1,165m)を背後に、支流吉田川の河岸段丘に広がる。地質は集落内の巨岩群にも見られるように、花崗岩からなる。
山間にある一般的に見れば住居にはふさわしくない土地。元は「屹立(きつりつ)」した土地、「屹立(きった)」→「吉田(きった)」→「吉田(よしだ)」と地名がついたとも言われている(『屋久島の地名考』永里岡著)。
地場産業としての水産業は、集落の前面に広がる入り江において、アオリイカや屋久ゴマサバの獲れる豊かな漁場を有し、サバ節工場の(有)日高水産は集落唯一の雇用の場。農業は急峻の山間部でポンカン・タンカン等の柑橘の栽培が行われており、かつての棚田跡では、屋久島特産の薬草ガジュツ、里芋、甘藷等が栽培されている。
吉田集落は平家の落人伝承があり、吉田から島内に散らばっていったとされ、「屋久島集落発祥の地」とも呼ばれている。また「家族のような集落」とも表現されることがあり、集落内の人たちの結びつきが強く、伝統行事なども昔のままの形を維持している。特に岳参りは一度も途切れる事なく江戸時代より行われている。
写真、テキスト、プリント用PDFが取り出せます。
※圧縮されていますので、解凍してお使いください。