日高神社
概要
・ 日高神社は、平家の落人を祀っているという由来(平家の落人伝承)のある神社。
・ 平家の落人は、屋久島の中でも、最初にこの吉田集落に上陸し、ここから島内の各地へ分散したと云われている。
・ 「吉田神社」とも言われており、天照大神(一品法珠権現)が祀られ、吉田岳頂上が御神体。(社の中にある札には「吉田神社 祭神 大山祇神」)
・平家一族の中に、日高阿波前司吉房が清房と共に行動しているので、この日高氏が建立し、日高氏を守神として日高神社が祀られたと言われている。
・祭神は天照大神(一品宝珠大権現)、旬々能智神、草野姫神が祀られていて、平家の落人を祀っている由来である。
・民家のあるところから、鳥居が続く。
・古道(参道)は、毎年、元日の日に村人は、集落の真下にある砂浜(下の浜)の海水で身を清め、大岩に合掌し、森山神社に通ずる参道をぬって日高神社に参拝するのが慣わしになっていた。
・屋久島に多い「日高」姓の人たちがたまに訪れるという。
日高神社の黒石。
・日高神社下に貞享ニ年(1,685年)に日蓮(法華宗)の寺があり、寺名は本満寺であった。
・今でも日高神社境内で黒石に仏法を書いた小石が出るのは、この寺院(禅僧)が書いたものである。
・寺はその後、吉田の庄屋惣左衛門の物となり、流人等も庄屋預りとなり金山などで働いていたという。
・ここに祀られている黒石は、何処から運ばれてきたか年代は定かではないが、おそらく日高阿波前司吉房が、1,200年代に源氏からの攻撃に備え、屋久島・口永良部島に城壁を構えた時代に、口永良部島の火山岩をこの地に運んだのではないかという言い伝えがある。
日高神社大祭
・ 早朝7時から行われる「朝祭り」。
・ 現在は12月28日に行われているが、以前は旧暦の12月28日に行っていた。