鬼火焚き 門まわり
概要
・ 日本南限の鬼火焚き。九州地方に古くからある伝統行事。特に鹿児島県は盛ん。
・ 正月の7日に行われる。
・ 一説では平安時代、陰陽師の儀式に原点があるともいわれている。昔に鬼の腕を焼いたときに「パーーンパーーン」と音がしたためその音が 竹の破裂音に似ていたため鬼火焚きと言われるようになった。
・ 集落の悪霊を焼き払う行事。お正月に飾っていたしめ縄などを一緒に燃やす
・ 無病息災、五穀豊穣を願う。
・ 昔は門松がたくさん集まり、やぐらが隠れるほどだった。
・ 昔は年男がやぐらに上り、その後海に飛び込んで厄よけをしていた。
・ 吉田の鬼火焚きは伝統に忠実に行われている。
・ 祀りの大岩下の浜で行われる。準備は朝の8時から11時過ぎで、10人がかりで3時間以上もかけて準備していた。
・ 縄などを使わずに、「かずら」を二つに裂き、それを縄として使い、昔ながらの方法で作っている。材料集めに1日かかる。
・ 鬼も段ボール製で、絵ではない。赤鬼と青鬼を作る。
・ 子ども達が鬼に向かって石を投げる。
・ 浜から吹き上げる風で煙が県道まで届き、その煙を浴びると1年健康でいられる。見物する住民達はこぞって、煙を浴びていた。
・ 鬼火焚きが終わってから、集落に住む子ども達が各家を回り、門回りが始まる。年によっては、日中に行われる事もある。2015年は平日だったために、一人でも多くの人に見てもらうため、鬼火焚きの時間を夕方に設定。
・ 吉田では「祝い申そう」のことを「くさえもん」と呼んでいる。
写真
吉田の鬼火焚き吉田の鬼火焚き。 |
吉田鬼火焚き作製風景平均年齢65歳(?)の男手で3時間。 |
吉田鬼火焚き作製風景かずらを手で半分にさいて紐を作る。 |
吉田鬼火焚き作製風景全て自然素材。 |
吉田鬼火焚き風景完成した鬼火の台。 |
吉田鬼火焚き風景赤鬼と青鬼も紙に書くのではなく、しっかりと作っている。 |
吉田鬼火焚き風景県道からすぐに下りた祀りの大岩したの海岸。 |
吉田鬼火焚き風景火がつくと、子ども達を中心に鬼にめがけて石を投げる。 |
吉田鬼火焚き風景県道から鬼火焚きを見る人たち。 |
吉田鬼火焚き風景鬼火焚きの煙を浴びると無病息災。 |
吉田鬼火焚き風景勢い良く燃やす。この日は風が強く灯油もかけた。 |
吉田鬼火焚き風景最後は燃え尽きるまでではなく、人力で倒す。 |
吉田門まわり風景鬼火焚きの後、子ども達を中心に門まわり。 |
吉田門まわり風景二手に分かれて、忌中以外の家を回る。 |
祝い申そう2016年のお祝い申そうろうの台詞。 |