b002010001.JPG

鬼火焚き 門まわり

概要

・ 日本南限の鬼火焚き。九州地方に古くからある伝統行事。特に鹿児島県は盛ん。
・ 正月の7日に行われる。
・ 一説では平安時代、陰陽師の儀式に原点があるともいわれている。昔に鬼の腕を焼いたときに「パーーンパーーン」と音がしたためその音が 竹の破裂音に似ていたため鬼火焚きと言われるようになった。
・ 集落の悪霊を焼き払う行事。お正月に飾っていたしめ縄などを一緒に燃やす
・ 無病息災、五穀豊穣を願う。
・ 昔は門松がたくさん集まり、やぐらが隠れるほどだった。
・ 昔は年男がやぐらに上り、その後海に飛び込んで厄よけをしていた。

・ 吉田の鬼火焚きは伝統に忠実に行われている。
・ 祀りの大岩下の浜で行われる。準備は朝の8時から11時過ぎで、10人がかりで3時間以上もかけて準備していた。
・ 縄などを使わずに、「かずら」を二つに裂き、それを縄として使い、昔ながらの方法で作っている。材料集めに1日かかる。
・ 鬼も段ボール製で、絵ではない。赤鬼と青鬼を作る。
・ 子ども達が鬼に向かって石を投げる。
・ 浜から吹き上げる風で煙が県道まで届き、その煙を浴びると1年健康でいられる。見物する住民達はこぞって、煙を浴びていた。

・ 鬼火焚きが終わってから、集落に住む子ども達が各家を回り、門回りが始まる。年によっては、日中に行われる事もある。2015年は平日だったために、一人でも多くの人に見てもらうため、鬼火焚きの時間を夕方に設定。
・ 吉田では「祝い申そう」のことを「くさえもん」と呼んでいる。

写真

吉田の鬼火焚き

b002010001.JPG

吉田の鬼火焚き。

吉田鬼火焚き作製風景

b002010002.JPG

平均年齢65歳(?)の男手で3時間。

吉田鬼火焚き作製風景

b002010003.JPG

かずらを手で半分にさいて紐を作る。

吉田鬼火焚き作製風景

b002010004.JPG

全て自然素材。

吉田鬼火焚き風景

b002010005.JPG

完成した鬼火の台。

吉田鬼火焚き風景

b002010006.JPG

赤鬼と青鬼も紙に書くのではなく、しっかりと作っている。

吉田鬼火焚き風景

b002010007.JPG

県道からすぐに下りた祀りの大岩したの海岸。

吉田鬼火焚き風景

b002010008.JPG

火がつくと、子ども達を中心に鬼にめがけて石を投げる。

吉田鬼火焚き風景

b002010009.JPG

県道から鬼火焚きを見る人たち。

吉田鬼火焚き風景

b002010010.JPG

鬼火焚きの煙を浴びると無病息災。

吉田鬼火焚き風景

b002010011.JPG

勢い良く燃やす。この日は風が強く灯油もかけた。

吉田鬼火焚き風景

b002010012.JPG

最後は燃え尽きるまでではなく、人力で倒す。

吉田門まわり風景

b002010013.JPG

鬼火焚きの後、子ども達を中心に門まわり。

吉田門まわり風景

b002010014.JPG

二手に分かれて、忌中以外の家を回る。

祝い申そう

b002010015.JPG

2016年のお祝い申そうろうの台詞。

ダウンロード