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中間 七五岳岳参り

概要

・岳参りは、岳の神様(一品法寿権現)に詣でる島内各集落で行われる山参り行事で、一時下火になっていたが近年各地区で活発になってきている。
・屋久島の岳参りは組織的に行われる山岳信仰としては日本の最南にあたる。
・中間では、古くから住民の安全と豊作、豊漁を祈願する行事として旧暦10月10日に行われてきた。
・かつては、前夜から宮ごもりをして早朝に出発、奥山の三岳参りと里から見える七五岳参りを行っていた。
・下山後、神社で「さかむかえ」の神事を行い、直会をした。
・岳は女人禁制だったので、女性は里の森山神にお参りした。
・中間の岳参りは、七五岳の岳参りとして、今も受け継がれている。
平成24年岳参り(平成24年10月14日)記録  屋久島環境文化研修センター提供
  *平成27年は林道、登山道崩壊のため実施できなかったので、24年の記録収録。
・参加者は集落代表の他、学校の先生や環境文化財団スタッフ
・5:30 一同中間神社参詣して、湯泊林道を経て登山道を登る。
・10:00 七五岳山頂到着、山頂の祠にお供え物をして参拝する。かつては山川石の石塔があったといわれるが定かではない。
・15:30 下山したら、中間神社にお参りして公民館で直会を行う。

【参考文献】
①屋久町郷土誌第一巻集落誌上
②もっと知りたい屋久島―人とくらし編 下野敏見
他に区長、住民聞取り

写真

七五岳参りは七五岳1488m

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 集落から望む七五岳1488mは中間のシンボルであり、岳参りの対象になっている。

5:00中間神社に参拝

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早朝5:00登山前に中間神社に参拝。

10:00山頂到着

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集落代表の他、学校の先生や体験希望者も参加、10:00七五岳山頂に到着。

山頂岩陰の石が祠

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山頂岩陰の石積みが祠の目印と思われる。

一同参拝 a

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一同参拝 a。

一同参拝 b

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一同参拝 b。

山頂岩頭の上

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山頂の岩頭。

南西部の海岸が眼下

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山頂の岩頭から屋久島南西部の海岸が眼下に見える。

左が中間、右が栗生

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山頂展望は左が中間、右が栗生。沖は七瀬。

シキミなど持ち帰り

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里への土産は山中のシキミを持ち帰る。

下山後、中間神社に参拝

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下山したら、先ず中間神社に参拝する。

公民館で直会

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集落役員らも一緒に、公民館で直会を行う。

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