ポンカン原木園他
概要
・屋久島の特産品であるポンカンは、大正13年(1924年)黒葛原兼成翁が台湾から苗を導入したのが始まりである。
・黒葛原翁は明治初頭の鹿児島市の生まれだが、屋久島など各地で校長を歴任して台湾にも招かれた。
・明治38年、屋久島に移住して百町歩余の開墾に取り組んだという。
・導入当初は馴染みのない新果樹に抵抗もあったという。
・黒葛原翁は後に村議、県議、村長にもなって農業など地域振興に尽力し、昭和28年には頌徳碑が建てられた。
・ポンカンは黒葛原翁と鹿児島県垂水果樹試験場の連携によって栽培技術が育ち、新品種の開発にも取り組まれて銘柄品屋久島ポンカンの名が確立した。
・移植されたポンカンは、黒葛原農園内にポンカン原木園として維持されており、今も収穫されている。
・ポンカン原木園は町の天然記念物に指定されている
・ポンカン導入を顕彰し、栽培振興を願って毎年11月にポンカン祭りが行われている。
*平成27年は雨天中止
【参考資料】
屋久町郷土誌第1巻村落誌上