滝之川の滝・堆積岩の河原
概要
・屋久島を流れる川は数多あり、さほど注目を受けていなくともあえて立ち入ってみると地勢的に興味深い景観を作り出している事が多々あり、春牧地区における滝之川はまさにそのうちの一つとなる。・生活排水の流し込み先にはなっているが人家からは離れており、普通に暮らす分には意識されることは無いが、上流部の河原のみならず下部の滝も、もう少し知られていてよい景勝地となっている。
【場所】
○堆積岩の河原 現健康の森公園の上部 照葉樹林の中。
○滝之川大滝 滝之川、健康の森公園より海側、旧森林軌道の橋の真下
【詳細】
○堆積岩の河原:うっそうと茂る照葉樹林の中、平らな堆積岩の岩床でできた幅七メートルほどの河原が広がっている。島内広く知られているとは言えないが、健康の森公園の整備以降 道路が明るくなってきた事もあり、地元の子供達の遊び場としてしられつつある。里のエコツアーでも立ち寄る。多少の滑りやすさはあるものの、深い場所が無いので夏の暑い日は丁度良い避暑地となる。岸辺には個人所有の東屋が存在する。
○滝之川の大滝:苗畑地区にアクセスする車道で滝之川を渡る箇所、二車線の新しい橋の脇にはいまだ森林軌道に使われていたという幅の狭い橋が蔦に埋もれて存在する。そのちょうど真下に高さ十数mある滝が存在する。 安房地区「もだま自生地」から川を遡るか、苗畑の城跡から坂道を下るかでアクセスできる。マメ科植物のもだまはこの付近が自生最北端とされ、この滝の下部周辺には所々で自生しているのが確認される。