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宮之浦 岳参り

概要

・岳参りは、岳の神様(一品法寿権現)に詣でる島内各集落で行われる山岳信仰行事である。
・宮之浦区は宮之浦岳をご神山として、春と秋の二回山頂の祠に詣でている。
・秋にも参るが春はまだ雪のため七合目で帰る。
・シャクナゲの美しい枝を折ってきて氏神様と先祖墓に供える。
・二三日前より行いをつつしみ、参っている間は家の者ももの静かに過ごす。
・帰ってくると神前で集落からお神酒を出す。
・集落内の人もとに集まって共に吞む。
・次に吸い物が出て酒宴になる(これをウチムケという)。
・かつては益救神社を起点に宮之浦岳まで総歩きをしていたが、近年は日帰りで終える必要から淀川登山口から実施されている。
・宮之浦地区では戦後途絶えていたが、平成17年より復活の取り組みが始まり、平成26年春で10周年を迎えた。
・平成26年春は益救神社から宮之浦岳まで一泊二日の総歩きが実施された。
・宮之浦地区の中川正二郎氏が中心となって活動している(区の行事になっていない)。
・浜で踏まれていない真砂をとりそれを竹筒に入れて祠に持ってゆく(山からもたらされたものを山へ返すの意味:中川氏)。
・地区の住民から賽銭を預かり祠で祝詞をあげ、春はシャクナゲの枝を持ち帰る。
・栗生岳の祠と花之江河の祠もお参りしてる。
・公民館で婦人会の作ったおはぎを食べて俗界へかえることができる:中川氏

平成27年岳参り(平成27年5月27日)

・久本寺の僧侶である渡邊智旭師が参加し読経を奉納した。
・所願は泉龍氏と真鍋尚子氏がつとめた。
・参加者は総勢19名(朝日新聞記者1名含む)。
・05:30登山口出発09:00頂上到着。
・15:30公民館帰着

【文献・その他】
・上屋久郷土誌

写真

宮之浦岳頂上

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宮之浦岳頂上祠前祝詞奏上

出発前安全祈願

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益救神社出発前安全祈願

浜にて砂をとる

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浜にて竹筒に踏まれていない砂をとる

海水でお祓い

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所願により海水でお祓い

桃太郎旗

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淀川登山口「岳参り」の桃太郎旗

記念撮影

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淀川登山口参加者記念撮影

世界自然遺産登録地域

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世界自然遺産登録地域の入り口

翁岳鞍部

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翁岳鞍部へ向かう登山道にて

宮之浦岳南斜面

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宮之浦岳南斜面背景は翁岳から安房岳投石岳

栗生岳から

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栗生岳から宮之浦岳を望む

読経の奉納

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渡邊智旭師による読経の奉納

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祠と賽銭の図

記念撮影

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永田岳を背景に記念撮影

花之江河の祠に参拝

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役員お神酒

公民館

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公民館にシャクナゲを届ける

おはぎ

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婦人会の作ったおはぎ

シャクナゲを届ける

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益救神社にシャクナゲを届ける

所願とシャクナゲ

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所願の二人とシャクナゲ

お神酒

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益救神社にてお神酒をうける

直会

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直会風景

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