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永田岳岳参り

概要

・ 長享2年(1488)、日増上人は自ら御岳に登り、7日間に渡って山にこもり、法華経を唱え続け、お堂にお札を納めた。すると、お堂がにわかに震動し、どこからともなく白い鹿が現れ、日増上人に礼をして消えていった。
・ 白い鹿は山の神の化身と言われている。
・ 奥岳の鳴動も疫病もそれ以来おさまったと言われている。
・ 以降、御岳のご神体である彦火火出見命は、菩薩の位である「一品宝珠大権現」として祀られ、屋久島の守護神とされた。これ以来、神と仏が併せて信仰されるようになった。
・ 日増上人が登った山が永田岳で、ここから本格的な岳参りが始まったと言われている。

・ 春と秋(5月末と11月頭)に岳参りが行われている。
・ 島内で唯一、浜から頂上まで歩く岳参り。標高差1886メートル。現在行われている屋久島の岳参りで最も過酷なもの。
・ 一泊二日で、鹿之沢小屋に宿泊し、翌朝日の出に間に合うように頂上にある祠へ行き、神事を行う。小屋がない頃から、鹿の沢に寝泊まりしていた。
・ 鹿之沢小屋は岳参りのために作られた(柴鉄生さん談)。
・ 2015年秋の岳参りは、総勢14人で登った。昔は100人近く登った事もあるという。
・ 昔は「赤不浄」といって、16歳になった女の人は登らなかった。また忌中の人は3年間登れなかった。

参考文献
「図説屋久島」

写真

永田岳岳参り

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永田岳岳参り。

永田岳橋

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永田橋にかけられるのぼり。

前浜

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公民館に集まってから前浜へ。

前浜

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竹筒に前浜の砂を入れる。

前浜

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竹筒。

永田岳岳参り風景

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前浜から歩き、永田岳神社に参拝する。

永田岳岳参り風景

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永田歩道の入り口にある看板。

永田岳岳参り風景

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標高の低い所はヘゴの樹もある。

永田岳岳参り風景

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竹の辻にてお昼ご飯。それほど開けた場所ではない。

永田岳岳参り風景

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桃平(ももんた)の岩から永田集落。

永田岳岳参り風景

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桃平近くの森。屋久杉やヤマグルマの深い森。

永田岳岳参り風景

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七つ渡し。増水すると渡れなくなる。

永田岳岳参り風景

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鹿之沢小屋に泊まり、朝陽が登る時間に合わせ頂上を目指す。

永田岳岳参り風景

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夜が明ける前に頂上付近に到着。

永田岳岳参り風景

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頂上より宮之浦岳。

永田岳岳参り風景

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永田岳山頂で朝陽を待つ。

永田岳山頂から永田集落

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頂上より永田集落。奥の島は口永良部島。手前の岩壁は障子岳。

永田岳岳参り風景

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リーダーの荒田さん。

神様のクボから永田集落

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神様のクボから永田集落。

山頂の祠

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山頂直下の岩間にある祠。初穂料がたくさん集まる。

永田岳岳参り風景

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朝陽と岳参りをする人たち。バックは宮之浦岳。

ローソク岩

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ローソク岩。

鹿之沢小屋

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鹿之沢小屋前にて記念撮影。

岳参りのお出迎え

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里に戻ってくると、お出迎えの人がちがたくさん待っていた。

坂迎え風景

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夜、公民館にて坂迎えが行われる。

動画

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